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タレバン加工

タレットパンチプレスとは

金属の板に、丸形や四角形の専用金型を組み合わせ、打ち抜くことで所定の形に加工します。ルーレットのような形をしたタレットの中に専用の金型を入れ、タレットを回転させ、ストライカーの位置に来た金型のみを動作させます。テーブルに乗せた材料をクランプで挟み、材料をX軸Y軸と所定の場所に移動させることで穴をあけていきます。加工板厚は0.5mm~3.2mm(ステンレスは1.5mm)になります。加工範囲は1525mm×3050mmになります。

ブラシテーブル

加工テーブルは、裏キズ軽減のため、樹脂製の黒いブラシが敷き詰められています。タレットパンチプレスは材料を上下左右に移動させて加工を行っていくため、材料の裏側には擦り傷が付きやすくなってしまいます。EM3612ZRTはタレット部分もブラシを敷き詰め、加工する金型のみをブラシ上面に浮上させ、加工に使用しない金型に材料がこすれて付くキズの防止を行っています。ブラシテーブルは消耗品ですので、使用頻度に応じて摩耗していくため、特に可動頻度が高いプレートは数年おきに取り換える必要があります。

金型供給装置

EM3612ZRTは金型供給装置(ツールストレージユニット)を併設しています。通常のタレットパンチプレスはプログラムで使用する金型を、スタッフが一本ずつ手作業でタレットの中にセットして段取り作業を行います。丸形は方向関係ないですが、長方形の金型は縦横の方向がありますので、気を遣うところです。この金型供給装置は300型の金型を格納し、使用する金型を自動交換します。金型の段取り時間の短縮とスタッフによる段取りミスの削減に役立っています。

材料供給装置

2トンまでの同一の材料をセットし、1枚ずつセットし、タレットパンチプレスに供給します。加工し終わった材料を回収し積み重ねて収納します。量産対応用の装置になります。自動供給・自動搬出できるため、スタッフが不在になる夜間運転も可能です。加工し終わった材料から、スタッフが部品と残材を繋いでいるジョイントを外し、部品を取り出して行きます。バーリングなどの成形加工がある部品は、あまり材料を重ねすぎると変形の原因となるので注意が必要です。

複合機

タレットパンチプレスの機能とレーザー加工機の機能を兼ね備えた機械です。LC2012C1NTは49口の金型タレットステーションと、2Kのレーザー発振器を積んでいます。加工範囲は1250mm×1830mmになります。複合機の特徴は丸穴など金型で打ち抜いた方が早い部分はタレパンの機能を使い、異形穴や複雑な外周などはレーザーで加工できることです。レーザー加工のみでは出来ない、バーリング加工や成形処理も組み合わせて加工することが出来ます。

パンチングメタル加工

同一の丸穴を等間隔のピッチであけていき、目皿のようにする加工です。パンチングメタル材という予め穴があけられた材料も流通しています。穴径や穴ピッチなどの種類があり、開口率という表現で板全体の面積に対し〇%穴が開いているかといった形で選ぶことが出来ます。モーターファンの吐き出し口などに利用されています。但し、既成の材料から部品を取り出すと外周部分が穴の切断面にあたってしまい、ギザギザになってしまいます。タレットパンチプレスで必要な部分のみをパンチングメタル加工し、外周に接する部分は穴をあけないことで課題を解決します。

成形・バーリング加工

丸形や角型など特定の形状を金型に沿わせて凹凸をつける加工が、成形加工です。用途に応じて専用の金型を作成し、使用します。高さ調整や部品同士の間隔の確保の為に使われます。また、ビスの頭の逃げや板の強度アップのために使われることもあります。薄い板に直接下穴をあけタップ加工すると、ネジ山の有効数が少ない場合があります。最低2山程度は欲しいところです。バーリング加工は板に下穴をあけ切起し用の専用金型で加工することで、板厚の2倍程度のタッピング用の下穴を作成します。主に板厚1.6mmまでの部品に対して行います。

ID金型

EM3612ZRTは、全てQRコードが刻印されたID金型を使用しています。ID金型により金型を管理することで、金型使用時にタレットパンチプレスが金型を自動判別し、打ち間違いを防止することが出来ます。またヒット数、研磨履歴を把握することができ、金型の仕様状態を確認することが出来ます。ダイの高さもデータ化されているため、従来研磨ごとに取り付けていた高さ調整用のシムが不要になります。金型交換時期などもアナウンスされるようになっています。

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