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溶接と組立

部品同士を高圧の電気をかけて溶着させることが「溶接」。部品同士をネジなどを使って接合していくことが「組立」。様々なクライアントから依頼をいただく中で、要望により担う工程の範囲が異なってきます。溶接業社からいただく依頼は切断・曲げ加工まで行い、溶接はクライアントが行うことになります。組立業社もしくは他社で組み立てを行う場合は、溶接までの部品加工が加工範囲となります。様々なクライアントからの要望に応じて、担う範囲が異なってきます。

溶接

金属の板同士を高圧の電気をかけて溶着させます。基本的に同じ材質同士を溶接します。異なる材質の場合、金属の融点がそれぞれ異なる為うまく溶着しません。また、部材同士が溶け合って接合されるのですが、うまく溶け合うことが出来ず、脆くなってしまいます。TIG(アルゴン)溶接の場合、溶着棒を添えて肉盛り溶接をする場合があるのですが、母材と異なる溶着棒を使うと溶接不良の原因となります。また溶接は母材に熱がかかる為、歪みが発生しやすく接着剤で着けるというようにはいきません。技術と経験によるところが大きい工程です。

位置決め

部品同士を溶接する際は、図面通りの寸法になるに位置決めしてあげる必要があります。ブランク工程でタレットパンチプレスを用いる場合は主に、ハーフシャーによる位置決め方法で加工します。板厚に対し半抜きした丸に対し、相手方の板にφ0.2mmほど大きい丸穴をあけてやり位置を合わせます。またレーザー加工の場合は、ケガキ処理を行います。接合する部分にレーザービームでケガキ線を引き、それに相手の部品を合わせて溶接します。溶接する数量が多い場合は、専用の溶接治具を作ります。着脱クランプなどを用いればワンタッチで位置決めを行うことが出来、スムーズに溶接作業を行うことが出来ます。

リベットによる接合

ブラインドリベットを使って部品同士を組み立てる方法があります。ブラインドリベットのピンはフランジ部とシャフト部から構成されています。リベッターという工具を使いシャフトを引き抜くことで、シャフト先端についた頭の部分が抜けフランジ部を変形させて2枚の板を固定します。板厚や材質(スチール・ステンレス・アルミ)により使用するリベット径や材質が変わってきます。容易に接合できるため、気密性を要しない筐体などの組立に使われます。

組立て

協力工場で塗装やメッキなどの表面処理を行った部品同士を組み合わせて完成品にしていきます。案件によっては、金属の板加工品だけでなく、ワイヤーで作られた部品やヘラ絞りで作られた部品、機械加工部品を用いることもあります。また木製品、アクリル板、ガラスなどの異素材を使ったり、電飾機器を組み込むこともあります。キャスターを取り付けて可動式の什器を作る場合もあります。組立ては主にネジを使って接合されます。ネジは膨大な種類がり、用途に応じて燕三条の専門業社から調達しています。

異素材の接合

アクリル板などの異素材の接合には、両面テープを用いることがあります。文房具用の両面テープと異なり、業務用の両面テープは接着力が違います。接着する面の汚れや油を十分に取り除き、両面テープでアクリル板と金属板を接合します。通常使う用途では十分に接着機能を果たします。但し、アクリル板と金属板は熱膨張が異なるため、使用期間の経過と寒暖の差などにより、接合面の面積が変わってきて製品にソリが発生する場合があります。主にアクリル板の方が膨張して金属板より大きくなるという現象が起きます。

画面の中で形にする

3D-CADでモデリングすると、画面内で形状を確認することが出来ます。部品同士を組み合わせてアセンブリしたり、逆に一つのモデルから複数の部品に分割することが出来ます。例えば、3Dモデルで重宝するのは穴の勘合性を確認できることです。単品部品同士だとどうしても寸法から追うしか穴の位置を確認することが出来ません。しかし、3Dモデルであれば事前に部品同士を重ねて組立に不具合がないか確認することが出来ます。必要であれば3Dデータを使って3Dプリンタで造形すれば、現物として確認することもできます。但し素材が異なる為、重さや質感までは再現できませんが。

社内で組立てまで行うメリット

一番のメリットは、試作品の検証です。どれだけ3Dモデルなどで事前検討しても、実際製品を組み立ててみると修正点や改善点が出てくるものです。また実際に組み立ててみて不具合点が発見されて組み立てられないという事態も発生します。その際、社内で組立て試作をしていれば、容易に応急処置ができます。代替パーツをその場で作ることもできますし、穴を追加して形にすることもできます。トラブルを迅速に処理し、量産品の改善に反映させることもできます。私たちはクライアントの方と共同作業でものづくりを行っています。

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